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アラブ系PAC、大統領選で両候補とも支持せず ハリス氏に打撃か

2024年10月15日(火)11時19分

 10月14日、アラブ系米国人の政治活動委員会(PAC)「AAPAC」は、今年の大統領選で民主党のハリス副大統領(写真右)と共和党のトランプ前大統領(写真左)のいずれも支持しない方針を明らかにした。写真は米ペンシルベニア州 フィラデルフィアで9月撮影(2024 ロイター/Brian Snyder)

Kanishka Singh

[ワシントン 14日 ロイター] - アラブ系米国人の政治活動委員会(PAC)「AAPAC」は14日、今年の大統領選で民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領のいずれも支持しない方針を明らかにした。両氏ともパレスチナ自治区ガザやレバノンでの戦闘でイスラエルを「盲目的に支持」しているためとした。

AAPACが候補者支持を見送るのは1998年の発足後初めて。通常は民主党候補を支持している。

アラブ系やイスラム系米国人は2020年大統領選でバイデン大統領を圧倒的に支持したが、米政府のイスラエル支援に対する強い反対から、民主党への支持が低下している。

アナリストはアラブ系有権者が大統領選で投票しなかったり、第3の候補に投票した場合、ハリス氏に打撃になる可能性があるとみている。アラブ系コミュニティーではガザやレバノンで親族を亡くした人も多く、トランプ氏にもハリス氏にも投票しないよう呼びかけている。

AAPACは「両候補ともガザでのジェノサイド(大量虐殺)とレバノンでの戦争を支持している」とし、「犯罪者であるイスラエル政府を盲目的に支持する民主党のハリス氏にも、共和党のトランプ氏にも票を投じることはできない」と述べた。

ロイター
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