ニュース速報
ワールド

レバノン国連部隊2人負傷、イスラエル軍は避難指示したと釈明

2024年10月12日(土)01時38分

 10月11日、イスラエル軍はレバノン南部ナクラにある国連レバノン暫定軍(UNIFIL)本部の監視塔に発砲し、2人が負傷した。写真はイスラエルの攻撃を受けたベイルートの建物。同日撮影(2024年 ロイター/Louisa Gouliamaki)

Timour Azhari Ari Rabinovitch

[ベイルート/エルサレム/カイロ 11日 ロイター] - 国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は11日、レバノン南部にある監視塔付近で2回の爆発が発生し、隊員2人が負傷したと発表した。

UNIFILは声明で、これは「深刻な」事態だとし、国連職員と施設の安全は保障されなければならないと改めて強調した。

イスラエル軍はその後声明を発表し、イスラエル軍の砲撃でUNIFILの隊員2人が負傷したと認めつつも、発砲前に隊員らに対し安全な場所にとどまるよう指示したと釈明した。

イスラエル軍のハレビ参謀総長は軍が公開した動画で「敵に対する作戦を継続しており、(避難しているイスラエル北部の)住民の安全な帰還を確保するまで作戦を止めることはない」と述べた。  

イスラエル軍はまた、10日に砲撃を加えたUNIFILの別の陣地の境界線も突破したという。  

イスラエルとレバノンに本拠を置く親イラン武装組織ヒズボラとの戦闘が続く中、UNIFILがイスラエル軍の発砲を報告するのは3日連続。10日には別の監視塔がイスラエル軍の戦車による砲撃を受け、隊員2人が負傷している。

オースティン米国防長官は、10日夜に行ったイスラエルのガラント国防相との電話会談で「UNIFIL部隊の安全を確保し、可能な限り早期に軍事作戦から外交に転換する取り組みを調整するよう要請した」と明らかにした。

また、イスラエル軍によると、11日に実施したレバノン南部の軍基地攻撃で、レバノン兵士2人が死亡、3人が負傷した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日鉄、ホワイトハウスが「不当な影響力」と米当局に書

ワールド

米議会、3月半ばまでのつなぎ予算案を可決 政府閉鎖

ワールド

焦点:「金のDNA」を解読、ブラジル当局が新技術で

ワールド

重複記事を削除します
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、何が起きているのか?...伝えておきたい2つのこと
  • 4
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 5
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「汚い観光地」はどこ?
  • 7
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 8
    国民を本当に救えるのは「補助金」でも「減税」でも…
  • 9
    映画界に「究極のシナモンロール男」現る...お疲れモ…
  • 10
    クッキーモンスター、アウディで高速道路を疾走...ス…
  • 1
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いするかで「健康改善できる可能性」の研究
  • 4
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 8
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中