イスラエル、レバノンの国連部隊に退避勧告 3拠点に発砲か
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)のレバノン南部の拠点3カ所が10日、イスラエル軍による発砲を受けた。写真はレバノン南部で2023年10月撮影(2024年 ロイター/Thaier Al-Sudani)
[ベイルート 10日 ロイター] - イスラエルのダノン国連大使は10日、レバノン南部に駐留する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に対し、5キロメートル北方への退避を勧告すると述べた。イスラエルとイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラとの戦闘が激化する中、危険回避を要請するとした。
ダノン氏はイスラエルがレバノンに留まるつもりはないとした上で「ヒズボラをレバノン北部の国境から追放し、北部の住民7万人が帰還するために必要なことを行う」と表明した。
これに先立ち国連関係筋は、UNIFILのレバノン南部の拠点3カ所が10日、イスラエル軍による発砲を受けたことを明らかにしていた。具体的にどのような火器が使われたかは不明。
関係筋によると、発砲を受けた拠点にはナクーラにあるUNIFILの本拠が含まれるという。
UNIFILは6日、レバノン南西部の拠点付近でのイスラエル軍の「活動」に懸念を示し、「国連安全保障理事会から任務を与えられている国連平和維持軍の安全を危険にさらすことは容認できない」と表明していた。