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ハリケーン、フロリダで猛威 竜巻で10人死亡 320万戸超停電

2024年10月11日(金)06時25分

 ハリケーン「ミルトン」は10月9日に米フロリダ州の西岸部に上陸した後、10日未明時点では州中央部を横断している。写真はミルトンが接近中のフロリダ州オーランドに掲揚された米国旗(2024年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

Brad Brooks Leonara LaPeter Anton

[セントピーターズバーグ(米フロリダ州) 10日 ロイター] - 米フロリダ州西岸に上陸したハリケーン「ミルトン」は10日、同州中央部を横断して大西洋に抜けた。地元メディアの報道などによると、発生した竜巻によって少なくとも10人が死亡した。

州内では多くの家屋が損壊し、320万戸超が停電している。人口密度の高いタンパベイ地域では倒木や浸水などの被害が出ているものの、懸念されていた壊滅的な洪水は免れたもよう。

米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、ミルトンは5段階のうち3番目に強い「カテゴリー3」の勢力で米東部時間9日午後8時半(日本時間10日午前9時半)にシエスタキー付近に上陸。

上陸時の最大風速は時速195キロだったが、10日未明には時速150キロに弱まり、「カテゴリー1」となった。NHCによると、フロリダ州を横断する間はハリケーンの強さを維持するが、大西洋に抜けた後は徐々に勢力を弱める見通し。

NBCニュースによると、東海岸のフォートピアスでは、高齢者が暮らすコミュニティーを竜巻が襲い、少なくとも4人が死亡した。

セントピーターズバーグでは、米大リーグ(MLB)のタンパベイ・レイズの本拠地であるドーム球場の屋根が吹き飛ばされたほか、建設現場のクレーンが倒れた。しかし、負傷者は報告されていないという。

デサンティス州知事によると、複数の地域で少なくとも19の竜巻が発生し、約125戸の家屋が破壊された。「最悪のシナリオ」は回避されたものの、被害は依然として大きく、洪水が懸念されると警告した。

ロイター
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