ニュース速報
ワールド

ハンガリーの対ロシア・中国政策、安全保障のリスクに=欧州委員長

2024年10月09日(水)23時46分

欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長(写真)は9日、ロシアや中国との関係を強化しているハンガリーは、欧州の安全保障を危険にさらしていると激しく非難した。ストラスブールの欧州議会で同日撮影(2024年 ロイター/Yves Herman)

Lili Bayer

[ブリュッセル 9日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は9日、ロシアや中国との関係を強化しているハンガリーは、欧州の安全保障を危険にさらしていると激しく非難した。同氏が強い言葉で批判するのは異例。

フォンデアライエン氏は、ストラスブールの欧州議会でハンガリーのオルバン首相と会談。ハンガリーがロシア侵攻に対抗するウクライナを支援するEUへの加盟に消極的であることや、ロシアと中国との関係を強化する姿勢を批判した。

同氏は、世界がロシアの戦争における残虐行為を目撃している中で、「この戦争について侵略者ではなく、侵略された側を責める人々がまだいる」と非難した。

これに対してオルバン氏は、フォンデアライエン氏の言葉に「驚いた」とし、1956年にソビエト連邦の支配に反対し民衆が蜂起したが失敗に終わったハンガリー動乱と、ウクライナの領土防衛のための戦いとの類似点を否定。ウクライナでの停戦を繰り返し呼びかけた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パレスチナのハマスとファタハ、戦闘終結後の計画を協

ビジネス

米卸売在庫、8月は0.1%増 小幅下方修正

ワールド

世界経済の損失、今後5年で14.5兆ドル 地政学的

ワールド

ラムシュタイン会合の開催延期、バイデン氏の訪独取り
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米経済のリアル
特集:米経済のリアル
2024年10月15日号(10/ 8発売)

経済指標は良好だが、猛烈な物価上昇に苦しむ多くのアメリカ国民にその実感はない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた「まさかのもの」とは?
  • 2
    戦術で勝ち戦略で負ける......「作戦大成功」のイスラエルを待つ落とし穴
  • 3
    ウクライナ軍がミサイル基地にもなる黒海の石油施設を奪還か、当局が作戦映像を公開
  • 4
    ストームシャドウ、GMLRSでロシア軍司令部を「首尾よ…
  • 5
    2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決…
  • 6
    神田伯山が語る25年大河ドラマ主人公・蔦屋重三郎「…
  • 7
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 8
    トランプに異変? 不屈の男がここにきて「愛」を語り…
  • 9
    EUでドイツの影響力低下、中国EV関税問題で鮮明に
  • 10
    ウクライナ、ロシア国境奥深くの石油施設に猛攻 ア…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティアラが織りなす「感傷的な物語」
  • 3
    借金と少子高齢化と買い控え......「デフレ三重苦」の中国が世界から見捨てられる
  • 4
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 5
    アラスカ上空でロシア軍機がF16の後方死角からパッシ…
  • 6
    【独占インタビュー】ロバーツ監督が目撃、大谷翔平…
  • 7
    2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決…
  • 8
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 9
    NewJeansミンジが涙目 夢をかなえた彼女を待ってい…
  • 10
    ウクライナ軍がミサイル基地にもなる黒海の石油施設…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 3
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 4
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 5
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 6
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 9
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティ…
  • 10
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感.…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中