イスラエル軍、ガザ北部の難民キャンプを5日連続攻撃 18人死亡
イスラエル軍は10月8日夜から9日未明にかけてパレスチナ自治区ガザ北部を空爆し、パレスチナの医療関係者によると少なくとも18人が死亡した。写真は9日、ガザ中央部の病院で、イスラエルの攻撃による父親の死を嘆く少年(2024年 ロイター/Ramadan Abed)
[カイロ 9日 ロイター] - イスラエル軍は8日夜から9日未明にかけてパレスチナ自治区ガザ北部を空爆し、パレスチナの医療関係者によると少なくとも18人が死亡した。イスラム組織ハマス掃討作戦でジャバリア難民キャンプに5日連続で攻撃した。
イスラエル軍は、ジャバリアとその周辺の住民に繰り返し避難指示を出しているが、パレスチナや国連の当局者は安全な避難場所はないと指摘する。
パレスチナの緊急サービスは、ジャバリアなど北部で数十人のパレスチナ人が殺害された可能性があるという未確認報告を受けたが、イスラエル軍の砲撃に阻まれ対応できないと述べた。
国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は9日、イスラエル軍の避難指示でジャバリア難民キャンプを中心に人々が何度も避難を余儀なくされていると述べた。また救援物資が不足し、UNRWAの避難所の中には戦闘開始以来初めて閉鎖したところもあるという。このところの攻撃で、ポリオ予防接種の第2弾の実施も危ぶまれると述べた。