キリバス、中国軍による太平洋へのICBM発射を非難
10月8日、太平洋の島国であるキリバス共和国は、中国が先月大陸間弾道ミサイル(ICBM)を太平洋の公海に向けて発射したことについて、太平洋の公海は「孤立した海の一部」ではないとし、中国の行動を非難した。写真は中国とキリバスの旗。北京で2020年1月撮影(2024 ロイター/Jason Lee)
Kirsty Needham
[シドニー 8日 ロイター] - 太平洋の島国であるキリバス共和国は、中国が先月大陸間弾道ミサイル(ICBM)を太平洋の公海に向けて発射したことについて、太平洋の公海は「孤立した海の一部」ではないとし、中国の行動を非難した。
中国の人民解放軍は先月25日、ICBMの発射実験を行い成功したと発表した。中国国防省は年次訓練の計画に基づいており、特定の国や標的を狙ったものではなく、国際法にも沿っていると説明した。
キリバス大統領府は声明で、ミサイル発射について中国からの通知は受けていないとし、実験は太平洋の国を標的にするものではなかったため、キリバスに通知する必要はないと判断したと中国側から伝えられたと明らかにした。
その上で「キリバスは中国の最近のICBM発射実験を歓迎しない」とし、「太平洋の公海は孤立した海の一部ではなく、私たちの青い太平洋大陸の一部であり、キリバス国の一部だ。したがって、私たちは兵器実験に関与する全ての国に対し、世界の平和と安定を維持するためにこれらの行為を止めるよう訴える」とした。