米大統領選、対立国が開票結果疑わせる火種準備=米高官
10月7日、ロシアや中国、イラン、キューバなど米国と対立している国々は、米大統領選で接戦を想定し、開票結果に疑念を抱かせるための火種を準備していると、米情報機関高官が、記者団に語った。写真は選挙の投票箱。2020年11月に、米ペンシルベニア州 で撮影(2024 ロイター/Rachel Wisniewski)
Michael Martina Andrew Goudsward Christopher Bing
[ワシントン 7日 ロイター] - ロシアや中国、イラン、キューバなど米国と対立している国々は、米大統領選で接戦を想定し、開票結果に疑念を抱かせるための火種を準備していると、米情報機関高官が7日、記者団に語った。
米情報機関によると、ロシアとイランは既に今年の米大統領選で有権者に影響を及ぼそうと働きかけてきた。中国は連邦議会選を含む大統領選以外の複数の選挙で、同様の動きをしている。
情報機関高官の話では、こうした外国勢力は接戦がもたらす不透明感につけ入り、選挙と選挙プロセスに対する信頼性を揺るがして米国民の分断を広げるために動きそうだ。
ロシアは米有権者が親ウクライナ政策に反対するよう画策してきた。
情報機関高官によると、中国政府は、特に台湾関連の問題で中国の利益を脅かすと見なした候補者が出馬している議会選について、候補者の党派に関わらず介入を目論んでいる。
ワシントンの中国大使館はコメント要請に応じていない。中国政府は米選挙への介入を否定しており、米国の見方を「悪意のある臆測」としている。
米情報機関の調査では、イランが州の選挙や議会選に影響を及ぼそうとした形跡はまだ見られないが、大統領選では民主党候補のハリス副大統領への支持を増やしたい意向とみられる。情報機関は9月にも同様の見方を示す一方、ロシアは共和党候補のトランプ前大統領が有利になるよう画策しているとしていた。
また高官によると、キューバはソーシャルメディアで、中南米系でスペイン語を話す有権者を標的にしており、自国の利益に資すると考えられる候補者の支持拡大を目指している可能性がある。
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