原油先物反落、利益確定売りで 中東情勢・米ハリケーン注視
10月8日、アジア時間序盤の原油先物は反落。中東全域に紛争が拡大するリスクが懸念される中、前日に1カ月超ぶりの高値を付けたことを受け、利益確定の売りが出た。写真はイランのテヘランにあるガソリンスタンドで1日撮影、提供写真(2024 ロイター/WANA (West Asia News Agency))
[8日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は反落。中東全域に紛争が拡大するリスクが懸念される中、前日に1カ月超ぶりの高値を付けたことを受け、利益確定の売りが出た。
0029GMT(日本時間午前9時29分)時点で、北海ブレント先物は0.23ドル(0.3%)安の1バレル=80.70ドル。米WTI先物は0.2ドル(0.3%)安の76.94ドル。いずれも7日は3%超上昇し、8月下旬以来の高値を付けていた。
イスラエルはイランによる1日のミサイル攻撃に報復する方針で、選択肢を検討している。イランの石油施設が標的になる可能性もあるとみられている。
ただ、一部アナリストはイランの石油インフラに対する攻撃の可能性は低いとみて、イスラエルが他の標的を焦点に攻撃をした場合、原油価格がかなりの下落圧力にさらされると警告している。
ANZ銀行のアナリストは4日、仮にイランの石油施設が標的になったとしても、石油輸出国機構(OPEC)内には日量700万バレルの供給余力があると指摘した。
一方、ハリケーン「ミルトン」は「カテゴリー5」に勢力を強めて米南部フロリダ州に接近中で、7日には米メキシコ湾岸で少なくとも1カ所の石油・ガスプラットフォームが閉鎖した。
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