世界食料価格指数、9月は上昇 砂糖の急騰で=FAO
国連食糧農業機関(FAO)が4日発表した9月の世界食料価格指数は124.4と、8月の120.7から上昇した。砂糖の価格高騰を背景に2023年7月以来の高水準となり、伸びは1年6カ月ぶりの大きさだった。前年同月比で2.1%上昇した。写真は7月24日、米ノースダコタ州で撮影(2024年 ロイター/Heather Schlitz)
[ローマ 4日 ロイター] - 国連食糧農業機関(FAO)が4日発表した9月の世界食料価格指数は124.4と、8月の120.7から上昇した。砂糖の価格高騰を背景に2023年7月以来の高水準となり、伸びは1年6カ月ぶりの大きさだった。前年同月比で2.1%上昇した。
FAOによると、砂糖価格指数は前月比で10.4%大幅上昇した。ブラジルでの収穫見通しの悪化と、インドでのエタノール生産におけるサトウキビ使用の制限解除がインドの輸出量に影響するとの懸念が背景にある。
穀物価格指数は3.0%上昇。小麦とトウモロコシの輸出価格の上昇が主因。一方、コメ価格は0.7%低下した。
植物油価格は4.6%上昇。パーム油、大豆油、ヒマワリ油、菜種油が上昇した。
乳製品価格は3.8%上昇。全粉乳、脱脂粉乳、バター、チーズの価格が上昇。食肉価格は0.4%と小幅な上昇だった。
FAOは別の報告書で、24年の世界の穀物生産量予測を28億5300万トンと、28億5100万トンからやや引き上げた。粗粒穀物生産は小幅に引き下げられた一方、コメと小麦の生産量が上方修正された。
世界の穀物利用量は24/25年に1240万トン増え、28億5300万トンと予測。一方、25年のシーズン終了時の世界の穀物在庫量の予測は170万トン引き下げ、8億8810万トンとした。
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