レバノンのシリア国境付近に空爆、避難路寸断=運輸相
10月4日、レバノンのハミエ運輸相は、シリア国境のマスナア検問所周辺をイスラエルが同日朝に空爆し、ここ数日に砲撃を逃れるため数十万人が利用していた道路が寸断されたとロイターに明らかにした。レバノン南部で撮影(2024年 ロイター/Aziz Taher)
Kanishka Singh Timour Azhari Ari Rabinovitch
[ベイルート/エルサレム 4日 ロイター] - レバノンのハミエ運輸相は4日、シリア国境のマスナア検問所周辺をイスラエルが同日朝に空爆し、ここ数日に砲撃を逃れるため数十万人が利用していた道路が寸断されたとロイターに明らかにした。
検問所に近いレバノン領内が空爆を受け、幅4メートルの穴ができたという。
イスラエル軍報道官は3日、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラが同検問所を利用して武器を持ち込んでいると非難し、必要なら「行動をためらわない」と述べていた。
一方、ハミエ氏は3日の記者会見で、同検問所はレバノン政府の管轄下にあるとしていた。
同国政府の統計によると、過去10日間でシリア人を中心に30万人以上がイスラエルの砲撃を逃れるためにレバノンからシリアに入国した。
イスラエル軍は4日、レバノン南部の20以上の町の住民に直ちに避難するよう指示した。軍報道官がXで明らかにした。
レバノン治安当局は、イスラエル軍の攻撃によりベイルート南部郊外でヒズボラと関連のある救助隊員3人が負傷したとロイターに述べた。