イスラエル、レバノン南部で避難指示拡大 ヒズボラとの戦闘激化
イスラエル軍は3日、地上侵攻したレバノン南部で、新たに20を超える町の住民に避難指示を出した。レバノンの首都ベイルート南部郊外で同日撮影(2024年 ロイター/Mohamed Azakir)
[ベイルート/エルサレム 3日 ロイター] - イスラエル軍は3日、地上侵攻したレバノン南部で、新たに20を超える町の住民に避難指示を出した。親イラン武装組織ヒズボラとの戦闘が激化する中、避難を警告された町はこれで70に上る。レバノン政府によると、これまでに120万人超の市民が避難を余儀なくされている。
レバノン軍によると、イスラエル軍は3日、南部の軍事拠点などを攻撃し、レバノン兵士2人が死亡した。レバノン軍も反撃に出たという。
ヒズボラの影響下にあるとされる首都ベイルートの南郊ダヒエでも爆発音が聞こえ、煙が立ち上った。
イスラエル軍は3日未明にもベイルート中心部を空爆し、レバノン保健当局によると、9人が死亡した。
レバノンのフィラス・アビアド保健相は、イスラエルによるレバノン攻撃開始以来過去1年で127人の子どもを含む約2000人が死亡し、9384人が負傷したと述べた。
世界各国は自国民をレバノンから退避させる動きを加速させている。