原油先物は上昇、中東紛争拡大受け供給懸念 米在庫増で上値重い
アジア時間の原油先物は上昇。中東情勢悪化で供給障害が発生する可能性が意識されている。2022年6月、ロシアのナホトカの港湾で撮影(2024年 ロイター/Tatiana Meel)
[3日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。中東情勢悪化で供給障害が発生する可能性が意識されている。
0006GMT(日本時間午前9時06分)時点で、北海ブレント先物は0.64ドル(0.87%)高の1バレル=74.54ドル。米WTI原油先物は0.72ドル(1.03%)高の70.82ドル。
イスラエル軍は3日未明、レバノンの首都ベイルート中心部を空爆した。レバノン保健当局によると、少なくとも6人が死亡、7人が負傷した。
イランは1日、イスラエルに向けて180発以上の弾道ミサイルを発射。中東紛争が拡大している。
ただ、2日に発表された統計で米原油在庫が予想外に増加したことから供給懸念が幾分緩和し、原油価格の上値は抑制されている。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した統計(9月27日までの1週間)によると、原油在庫は390万バレル増の4億1700万バレルとなった。ロイターがまとめたアナリストの予想は130万バレル減だった。
ANZのアナリストは「米国の在庫が増加していることは市場が十分に供給されており、どのような混乱にも耐えられることを示す」と指摘した。