仏、25年度に600億ユーロの予算削減 EU財政目標達成に向け
フランス政府は来年、新たな財政目標の達成に向け、600億ユーロの予算削減を計画している。写真はフランス議会のもよう。10月1日、パリで撮影(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
Leigh Thomas
[パリ 2日 ロイター] - フランス政府は来年、新たな財政目標の達成に向け、600億ユーロの予算削減を計画している。
バルニエ首相は2日議会で、今年国内総生産(GDP)比6.1%に達すると見込まれる財政赤字を2025年末までに5%に削減すると述べた。ただ、ユーロ圏共通の財政赤字目標であるGDP比3%を達成するためには、目標の達成期限を27年から29年に延期する必要があると説明した。
25年の予算策定に関わった3人の政府高官は、財政赤字の是正には600億ユーロ(660億ドル)の歳出削減が必要とされていたと述べた。
アルマン財務相はRTLラジオに「そこに到達する唯一の方法は、この努力(歳出削減)に全員が貢献することだ。全ての公的機関、政府内のサービス、自治体、社会サービスは再編成される必要がある」と語った。
今年の税収は予想を下回っており、政府は歳出抑制に苦慮している。バルニエ氏は、赤字を縮小しつつ、議会を通過できる25年予算案を作成するという大仕事を任された。
政府関係者は、25年の予算案は経済成長率が今年と同水準の1.1%となり、インフレ率が今年の2.1%から1.8%に鈍化するという予測に基づいていると述べた。