北朝鮮、米が「信じ難い過ち」 新たなウクライナ軍事支援巡り

9月29日、北朝鮮は、バイデン米大統領が80億ドル規模の対ウクライナ軍事支援を発表したことについて「信じ難い過ち」であり、核超大国であるロシアに対する火遊びだとの見解を示した。写真は金与正氏。ベトナムのハノイでの代表撮影(2024 ロイター)
[ソウル 29日 ロイター] - 北朝鮮は29日、バイデン米大統領が80億ドル規模の対ウクライナ軍事支援を発表したことについて「信じ難い過ち」であり、核超大国であるロシアに対する火遊びだとの見解を示した。北朝鮮は、ロシアに違法に武器を供給していると非難されている。
バイデン氏は26日、ウクライナのゼレンスキー大統領の訪米に合わせ支援を表明。攻撃力向上につながる射程距離の長いミサイルも含まれている。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹である金与正氏は、米国がウクライナ紛争を助長し、欧州全体を核戦争の瀬戸際に追い込んでいると主張。
国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた声明で、「米国と西側諸国はロシアの真剣な警告を無視または過小評価すべきでない。核超大国であるロシアに対して行っている無謀な火遊びの結果に本当に対処できるのか」と述べた。
さらに、ゼレンスキー氏による軍事的冒険の継続を支援することは危険で無責任な賭けで、新たな軍事支援は「信じがたい過ちかつ愚行だ」と述べた。
ロシアのプーチン大統領は、通常兵器攻撃にも核兵器を使用する可能性があるとし、核保有国の支援による攻撃は共同攻撃と見なすと警告している。