北朝鮮のごみ風船、ソウルの空港で飛行機の離発着に影響

韓国の国会議員は25日、北朝鮮がごみをぶら下げた風船を韓国側に飛ばしたことによる混乱で、首都ソウルの2つの空港では6月以降滑走路がたびたび閉鎖される事態になっていると指摘した。写真は北朝鮮からとみられる風船。5日撮影。提供写真(2024年 ロイター/ Yonhap via REUTERS)
Jack Kim
[ソウル 25日 ロイター] - 韓国の国会議員は25日、北朝鮮がごみをぶら下げた風船を韓国側に飛ばしたことによる混乱で、首都ソウルの2つの空港では6月以降滑走路がたびたび閉鎖される事態になっていると指摘した。
民主党のヤン議員は航空データを引用し、6月1日以降仁川空港と金浦空港の滑走路が全てもしくは一部閉鎖された日が20日あり、閉鎖時間は合計413分に達したと説明した。
北朝鮮は韓国の活動家が飛ばした宣伝ビラを載せた風船への対抗措置として5月以降ごみをぶら下げた風船を5500個以上飛ばしている。
風船は韓国側に飛来し、大統領府付近や空港の滑走路などに落下したものもある。大半は当局によって撤去されたが、一部は空港の交通を妨害。ソウル近郊の京畿道では、住宅ビルの屋上で風船が燃え、消防士らが火を消し止めるという出来事もあった。