米政府、エムポックス対策でアフリカ諸国にワクチンと資金提供へ
9月24日、バイデン米大統領は国連総会での演説で、エムポックス(サル痘)感染が拡大しているアフリカ諸国を支援するため、100万回分のワクチンと少なくとも5億ドルを提供すると発表した。写真はエムポックスが治ったあとに残った手のあと。ブルンジのブジュンブラで8月撮影(2024 ロイター/Ngendakumana Evrard)
Trevor Hunnicutt Julie Steenhuysen
[ワシントン 24日 ロイター] - バイデン米大統領は24日の国連総会での演説で、エムポックス(サル痘)感染が拡大しているアフリカ諸国を支援するため、100万回分のワクチンと少なくとも5億ドルを提供すると発表した。
世界保健機関(WHO)は8月、エムポックスについて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。感染地域はコンゴ(旧ザイール)から近隣諸国やインドなどにも広がり、国際的な警戒感が強まっている。
バイデン氏は「われわれはエムポックスに対して迅速に対峙しなければならない」と訴え、他国も支援に乗り出すよう促した。
米政府高官の1人は、提供したワクチンは低所得国の予防接種率向上などを目的に設立された官民連携パートナーシップの「Gavi」が適切に配布する役割を担ってくれるだろうとの見方を示した。
バイデン政権は中低所得国でのエムポックスワクチン増産の取り組みを推進している。ブラジルと協力し、20カ国・地域(G20)としてどのような支援の枠組みを構築するのかを検討している。