メキシコCPI、9月前半は予想外の鈍化 追加利下げ観測強まる
9月24日、メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が発表した9月前半の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.66%の上昇となり、8月実績の5.16%と、ロイターのまとめたエコノミスト予想の4.73%をいずれも下回った。写真はメキシコ中銀。メキシコ市で4月撮影(2024年 ロイター/Henry Romero)
[24日 ロイター] - メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が24日発表した9月前半の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.66%の上昇となり、8月実績の5.16%と、ロイターのまとめたエコノミスト予想の4.73%をいずれも下回った。メキシコ中央銀行が次回26日の会合で追加利下げに動くとの見方が強まりそうだ。
メキシコ中銀はCPIの前年比上昇率の目標を3%プラス・マイナス1%に設定しており、9月前半のCPI上昇率はこの目標を上回った。しかしCPIの前年比上昇率が4回連続で鈍化しているため、市場では中銀が26日の会合で25bpの追加利下げを決めると予想されている。
中銀は先月の会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定したが、政策委員5人のうち2人が金利据え置きを主張し、賛否が分かれた。
9月前半のCPIの前月比上昇率は0.09%で、ロイター調査がまとめた予想の0.15%を下回った。食品価格の下落が物価上昇を抑制した。
エネルギーや食品を除くコア指数の上昇率は前月比が0.21%、前年同月比が3.95%で、いずれも市場予想と一致した。