レバノン空爆、国連が外交努力呼びかけ 病院は機能不全
国連のトゥルク人権高等弁務官の報道官は24日ジュネーブで会見し、イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘について、これ以上の激化を防ぐため、影響力のある国・組織が外交努力に全力を尽くすべきだと述べた。写真はレバノン南部で上がる黒煙(2024年 ロイター/Aziz Taher)
[ジュネーブ 24日 ロイター] - 国連のトゥルク人権高等弁務官の報道官は24日ジュネーブで会見し、イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘について、これ以上の激化を防ぐため、影響力のある国・組織が外交努力に全力を尽くすべきだと述べた。
報道官は「使用されている戦争の手段が国際人道法を順守しているかどうか非常に深刻な懸念が浮上している」とし「事前に民間人に避難するよう警告を出しても、民間人への影響が甚大になることを十分承知しながら、そうした地域を攻撃することが認められるわけではない」と述べた。
会見に同席した在レバノンの世界保健機関(WHO)職員は、多数の負傷者が運び込まれた国内の一部の病院が機能不全に陥っていると指摘。医療施設や救急車への攻撃もあり、医療関係者4人が23日に死亡したと述べた。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報道官は、難民の増加が予想されるとし、レバノンの首都ベイルートや中部ベカー高原の周辺で新たな避難場所を探していることを明らかにした。