フランス新財務相、経験不足巡る懸念認める
9月24日、フランスの財政再建のかじ取りを担う新経済・財務相に任命されたばかりのアントワヌ・アルマン氏(33)は、自身の若さと経験不足に対する懸念を認めた上で、全力を尽くす考えを示した。パリで23日撮影(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
[パリ 24日 ロイター] - フランスの財政再建のかじ取りを担う新経済・財務相に任命されたばかりのアントワヌ・アルマン氏(33)は24日、自身の若さと経験不足に対する懸念を認めた上で、全力を尽くす考えを示した。
投資家の懸念を映し、週明け23日にはフランス10年債利回りと高リスクのスペイン10年債利回りの差が、2007年後半以来初めて、わずか1.5ベーシスポイントまで縮小した。
アルマン氏は、ラジオ局「フランス・アンテール」に対し、「このような疑問は理解している」と述べ、「政府での経験がなければ、全く新しい仕事だ」と語った。
マクロン大統領率いる中道与党連合出身の同氏は新たに就任したローラン・サンマルタン予算相(39)と共に1月までに予算を編成することが当面の課題だ。
これまで政界以外でほぼ無名だった両氏は、フランスの財政赤字が国内総生産(GDP)比6%にまで膨れ上がる中、それをいかに抑えるかという難問に直面している。
アルマン氏は「過去最悪水準の財政赤字であり、状況は深刻だ」と述べ、全力で取り組む考えを示した。
今年の財政赤字が予想通りになるかとの質問には明確な回答を避け、近く発表する最新予想の策定に向けて予算相と取り組んでいると述べた。
財務省は現在、財政赤字をGDP比5.1%に抑えると予想している。