米政権、「中国ショック」起こさず 自動車産業守る=NEC委員長
米国家経済会議(NEC)のブレイナード委員長(写真)は23日、バイデン政権は米国の自動車産業を中国の貿易慣行から守ると表明した。2023年10月撮影(2024年 ロイター/Ken Cedeno)
David Shepardson Ben Klayman
[ワシントン/デトロイト 23日 ロイター] - 米国家経済会議(NEC)のブレイナード委員長は23日、バイデン政権は米国の自動車産業を中国の貿易慣行から守ると表明した。
ブレイナード氏はデトロイト・エコノミッククラブでのイベントで「中国は自国の過剰生産能力を背景に世界市場に大量の自動車を輸出している。2000年代初めの『チャイナショック』でも同様の動きがあり、製造業が打撃を受けた」と言及。
バイデン政権は第2のチャイナショックは起こさないと決意しているとし、「不当に安い価格で販売される自動車が大量に流通し、米国の自動車業界が公正に競争する能力が損われる前に、直ちに安全策を講じる必要がある」と述べた。
米商務省はこの日、安全保障上の懸念を理由に、インターネットに常時接続するコネクテッドカー(つながる車)や自動運転車に中国製のソフトウエアやハードウエアの搭載を禁止する措置を発表した。