イスラエル、レバノンのヒズボラ拠点攻撃 地上侵攻の必要性示唆
イスラエル軍は23日もレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの標的に大規模な攻撃を行い、目標達成には地上侵攻が必要な可能性もあると示唆した。レバノン南部ティールで撮影(2024年 ロイター/Aziz Taher)
[エルサレム 23日 ロイター] - イスラエル軍は23日もレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの標的に大規模な攻撃を行い、目標達成には地上侵攻が必要な可能性もあると示唆した。
この日の攻撃は約1年前にヒズボラとの交戦が始まって以降、イスラエルが同時に行ったものとしては地理的に最も広範囲に及んだ。
イスラエル軍のハガリ報道官はレバノン南部の住民に対し、ヒズボラの拠点に近づかないよう呼びかけた。また、ヒズボラがイスラエルに向けてミサイルを発射しようとしていることを確認したため、同組織の拠点に対し攻撃を開始したと説明した。
レバノンへの地上侵攻の可能性を問われると、避難しているイスラエル北部の住民が安全に帰還できるよう「必要なことは何でもする」と述べた。
目撃者によると、イスラエルの戦闘機はレバノン南部国境沿いの町のほか、さらに北の地域にも激しい空爆を行った。
ヒズボラ系テレビ局アルマナルは、レバノン南部の多くの町周辺や東部ベカー高原、北部ヘルメル地域を標的としたイスラエル軍の空爆を伝えた。