豪中銀改革法案、緑の党の利下げ要求で暗礁に
9月23日、 オーストラリア準備銀行(中央銀行)の改革法案を巡って緑の党は23日、労働党が率いる政権に法案への支持と引き換えに中銀が政策金利を引き下げるように要求した。同中銀前で2018年2月撮影(2024年 ロイター/Daniel Munoz)
[シドニー 23日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)の改革法案を巡って緑の党は23日、労働党が率いる政権に法案への支持と引き換えに中銀が政策金利を引き下げるように要求した。労働党側は反発しており、改革法案は暗礁に乗り上げた。
昨年の提言に基づいた改革法案は、現在の理事会を金融政策担当と、人事や財務などを担うガバナンス担当に分けることなどを盛り込んでいる。
中銀は昨年11月以来、政策金利を4.35%に据え置いている。24日に政策決定会合を開くが、インフレが高止まりしているため年内の利下げを否定している。
緑の党は声明で、中銀が利下げするまでは労働党の中銀改革法案を通さないとして「中銀は24日に政策金利を引き下げるべきであり、もしも引き下げないのであれば財務相は既存の権限を使って利下げし、住宅ローンの借り手への圧力を緩和すべきだ」と訴えた。
ギャラハー財務相はABCラジオで緑の党は「手に負えない」とし、「それ(要求)はおかしいので、私たちは協力しない。経済的にも無責任だし、そんなことはしない」と強調した。