全米トラック労組、大統領選でいずれの候補も支持せず
9月18日、米国最大規模の労組である全米トラック運転手組合(通称チームスターズ)は、今年の米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領、民主党候補のハリス副大統領いずれも支持しないと発表した。写真はミシガン州デトロイトで2日、レイバーデーの行進に参加するチームスターズのメンバー(2024年 ロイター/Rebecca Cook)
David Shepardson
[ワシントン 18日 ロイター] - 米国最大規模の労組である全米トラック運転手組合(通称チームスターズ)は18日、今年の米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領、民主党候補のハリス副大統領いずれも支持しないと発表した。
チームスターズが組合員130万人を対象に実施した全国調査では、トランプ氏への支持が59.6%、ハリス氏が34%となった。しかし、ショーン・オブライエン会長は「いずれの候補者も、大企業よりも労働者の利益を常に優先させるという真剣なコミットメントをわれわれに示せなかった」と述べた。
チームスターズが大統領候補者に支持を表明しないのは1996年以来初めて。84年に共和党候補だった故ロナルド・レーガン氏を支持したこともあるが、2000年以降は民主党候補を支持してきた。
労組加入者が多いミシガン、ネバダ、ペンシルベニアなど激戦州の行方に影響するとの見方から、チームスターズ執行部の支持表明に注目が集まっていた。
ハリス氏の陣営の広報担当は、チームスターズ支部の一部はハリス氏を支持しているとし、「ハリス氏が選挙で勝利すれば、必ずチームスターズの組合員に目配りするだろう」とコメントした。
トランプ氏は「光栄だ。彼らが民主党(候補)を支持しないのは大きなことだ」と記者団に述べた。
全米自動車労働組合(UAW)など大半の主要労組はハリス氏を支持している。