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トルコ中銀、金利据え置き ガイダンスで利下げ示唆

2024年09月19日(木)23時36分

トルコ中央銀行は19日、事前の市場予想通り金利を6カ月連続で50%に据え置くことを決定した。2021年10月撮影(2024年 ロイター/Cagla Gurdogan)

Ezgi Erkoyun Huseyin Hayatsever

[イスタンブール 19日 ロイター] - トルコ中央銀行は19日、事前の市場予想通り金利を6カ月連続で50%に据え置くことを決定した。中銀は、インフレリスクに引き続き非常に注意を払っていると述べた一方、引き締めの可能性に関する文言は削除した。これは、利下げがいずれ実施されることを示唆する初めてのガイダンスとなる。

中銀は「インフレの大幅上昇が持続的に見込まれる場合、金融政策手段が効果的に使用される」と言及した。以前の声明では、そのようなインフレ悪化が見込まれる場合、金融政策スタンスを「引き締める」と述べていた。

ロイターの調査によると、アナリストは11月ごろに最初の利下げが行われると予想している。調査では、早ければ10月、遅くとも来年には開始され、2025年末までに20%ポイント以上の利下げが実施されるとみている。

金融政策委員会が声明を出した後、トルコリラは対ドルで大きな変動はなく、イスタンブールの主要株価指数は上昇した。

トルコの年間インフレ率は5月にピークの75%を付けて以降は低下傾向にあり、8月には52%を下回った。政府は年末までに42%を下回ると予測している。

今月初めのロイターとのインタビューで、カラハン副総裁は、インフレ率の低下を継続するには財政政策が重要になると指摘している。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済担当アソシエイトディレクター、アンドリュー・バーチ氏は、「これまでのインフレ抑制の取り組みは成功しており、予定よりも早く利下げを開始することへの圧力は軽減されている」と述べた。

トルコ中銀は、経済成長を促進するためにエルドアン大統領が支持してきた長年の低金利政策を転換。昨年6月から積極的な利上げを開始し、今年3月までに政策金利を計4150ベーシスポイント(bp)引き上げていた。

ロイター
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