再送(18日配信記事)-米、中国からの濃縮ウラン輸入調査 対ロ禁輸措置巡り
米政府が、中国がロシアから濃縮ウランを輸入し、自国製の濃縮ウランとして米国に輸出することでロシアの原子力産業を支援しているかどうかを調査していることが分かった。写真は2018年7月、リマで撮影したウラン鉱石(2024年 ロイター/Mariana Bazo)
(18日に配信した記事で、見出しと本文の内容をより明確にしました)
Timothy Gardner
[ワシントン 17日 ロイター] - 米政府が、中国がロシアから濃縮ウランを輸入し、自国製の濃縮ウランを米国に輸出することでロシアの原子力産業を支援しているかどうかを調査していることが分かった。
米連邦議会下院は2023年12月、ウクライナに侵攻したロシアの資金調達を遮断する一環として、ロシアの濃縮ウランの輸入禁止を可決した。
米国際貿易委員会のデータによると、中国が米国へ輸出した濃縮ウランは24万2990キロ(53万5700ポンド)だった。20年から22年までは中国からの濃縮ウランの輸入はなかった。
バイデン米大統領がロシア産ウランの輸入を禁止する法案に署名して成立した24年5月には、中国から米国への濃縮ウラン輸出量が12万3894キロに達した。
米エネルギー省の報道官は「最近制定されたロシア産ウラン輸入禁止法が適切に実施されることを確実にするため、中国からの輸入を他の関連機関とともに注意深く追跡している」とコメントした。
その上で、中国などからの輸入動向を監視することで「国内で生産した物質を輸出する計画の一環として、ロシア産ウランを輸入していないことを確実にする」と説明した。
中国外務省にコメントを求めたものの、すぐに回答はなかった。