ロシアのインフラ破壊工作の可能性高まる=ノルウェー情報機関
ノルウェーの情報機関、ノルウェー情報部(NIS)のステンソネス部長は、ロシアは欧米諸国のウクライナ支援に対抗する姿勢を強めており、石油やガスなどノルウェーのインフラ施設に破壊工作を仕掛ける可能性が1年前よりも高まっているとの認識を示した。写真は北海の油田。2020年1月に撮影(2024年 ロイター)
Nerijus Adomaitis
[スタバンゲル(ノルウェー) 10日 ロイター] - ノルウェーの情報機関、ノルウェー情報部(NIS)のステンソネス部長は、ロシアは欧米諸国のウクライナ支援に対抗する姿勢を強めており、石油やガスなどノルウェーのインフラ施設に破壊工作を仕掛ける可能性が1年前よりも高まっているとの認識を示した。エネルギー関連のイベントの傍らロイターのインタビューに応じた。
ステンソネス氏は「リスクのレベルが変わった。破壊工作がより起こりやすくなっていると考えている。欧州で破壊工作の動きが見られ、ロシアはこうした傾向をやや強めているようだ」と述べた。ロシアによる脅威の具体的な内容には触れなかった。
NISは昨年、ロシアが破壊工作を行う公算は小さいとの見解を示していた。しかし今年に入って、ロシアは石油インフラを主な標的に破壊工作を行うのが理にかなっていると見なしている可能性があると、見方を変えていた。