年内3回の利上げ見通しに転換=ブラジル中銀エコノミスト調査
9月9日、ブラジル中央銀行が公表した週間エコノミスト調査では、17─18日の金融政策委員会(COPOM)で政策金利が引き上げられるとの見通しが示された。写真はブラジルのブラジリアで6月撮影(2024 ロイター/Adriano Machado)
Marcela Ayres
[ブラジリア 9日 ロイター] - ブラジル中央銀行が9日公表した週間エコノミスト調査では、17─18日の金融政策委員会(COPOM)で政策金利が引き上げられるとの見通しが示された。先週までの11週間は、年末まで現行10.50%に金利が据え置かれるとの予想が続いていたが、強い経済指標を受けて変化が生じた。
予想中央値によると、今月を含む年内あと3回のCOPOMで25ベーシスポイント(bp)ずつの利上げが実施され、年末の政策金利は11.25%となる見通しだ。
ブラジルは第2・四半期の国内総生産(GDP)成長率が予想を上回り、エコノミストは今年の成長率見通しを相次いで上方修正している。
ポロ・キャピタル・マネジメントのアルナルド・リマ氏は今回の中銀調査結果について「経済成長とインフレ抑制のバランスを取れるのか、という市場の懸念が浮き彫りになった。インフレ圧力を封じ込めるために高金利環境が訪れることを示している」と語った。
バンク・オブ・アメリカはこれまで年内政策変更なしと見込んでいたが、9日に見通しを変更。今月25bpとさらに年内2回の50bpの利上げを想定している。
調査では、来年1月にも25bpの追加利上げが実施されるとの見通しが示された。
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