ニュース速報
ワールド

年内3回の利上げ見通しに転換=ブラジル中銀エコノミスト調査

2024年09月10日(火)12時07分

 9月9日、ブラジル中央銀行が公表した週間エコノミスト調査では、17─18日の金融政策委員会(COPOM)で政策金利が引き上げられるとの見通しが示された。写真はブラジルのブラジリアで6月撮影(2024 ロイター/Adriano Machado)

Marcela Ayres

[ブラジリア 9日 ロイター] - ブラジル中央銀行が9日公表した週間エコノミスト調査では、17─18日の金融政策委員会(COPOM)で政策金利が引き上げられるとの見通しが示された。先週までの11週間は、年末まで現行10.50%に金利が据え置かれるとの予想が続いていたが、強い経済指標を受けて変化が生じた。

予想中央値によると、今月を含む年内あと3回のCOPOMで25ベーシスポイント(bp)ずつの利上げが実施され、年末の政策金利は11.25%となる見通しだ。

ブラジルは第2・四半期の国内総生産(GDP)成長率が予想を上回り、エコノミストは今年の成長率見通しを相次いで上方修正している。

ポロ・キャピタル・マネジメントのアルナルド・リマ氏は今回の中銀調査結果について「経済成長とインフレ抑制のバランスを取れるのか、という市場の懸念が浮き彫りになった。インフレ圧力を封じ込めるために高金利環境が訪れることを示している」と語った。

バンク・オブ・アメリカはこれまで年内政策変更なしと見込んでいたが、9日に見通しを変更。今月25bpとさらに年内2回の50bpの利上げを想定している。

調査では、来年1月にも25bpの追加利上げが実施されるとの見通しが示された。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

来週の決定会合で利上げ行うか議論=植田日銀総裁

ビジネス

マネーストックM3、12月は0.8%増 4カ月ぶり

ビジネス

韓国資本市場、12月は外国人売り越しが20年以来高

ビジネス

ユーロ圏の家計、消費拡大の可能性=レーンECB専務
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」がSNSで大反響...ヘンリー王子の「大惨敗ぶり」が際立つ結果に
  • 4
    「日本は中国より悪」──米クリフス、同業とUSスチ…
  • 5
    大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の…
  • 6
    日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で…
  • 7
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 8
    ド派手な激突シーンが話題に...ロシアの偵察ドローン…
  • 9
    トランスジェンダーを抹消か...トランプ政権、気候変…
  • 10
    LA史上最悪の山火事が招いた、ハリウッド映画のよう…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 7
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 8
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 9
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中