トランプ氏、前例ない関税と移民取り締まり訴え 基盤固めに注力
米大統領選の共和党候補トランプ前大統領は9月7日、ウィスコンシン州モシニーの地方空港で演説し、前例のない関税と移民の取り締まりを進めると訴え、自身の主な基盤となる労働者階級や地方白人層の支持固めに注力した。同日、ウィスコンシン州で撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder)
Gram Slattery
[モシニー(米ウィスコンシン州) 7日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補トランプ前大統領は7日、ウィスコンシン州モシニーの地方空港で演説し、前例のない関税と移民の取り締まりを進めると訴え、自身の主な基盤となる労働者階級や地方白人層の支持固めに注力した。
選挙で勝利すれば欧州連合(EU)のような同盟相手でさえ新たな貿易制限に直面するだろうと強調。移民はウィスコンシン州にとって危険だと繰り返し、不法入国した移民が地元住民を自宅から追い出す可能性があると根拠なしに主張した。
貿易政策について「われわれの富と雇用が外国に奪われるのを見ているつもりはない。ウィスコンシン州が最大級の恩恵を受けるだろう」と述べた。
人口約4500人の小さな町モシニーが位置するマラソン郡は2008年大統領選では民主党のバラク・オバマ氏の得票が最も多かったものの、その後は右傾化し、16年と20年にはいずれも約18ポイント差でトランプ氏を支持した。