日本人拘束に関する番組放映は遺憾、ベラルーシに抗議=林官房長官
9月6日、林芳正官房長官(写真)はの閣議後会見で、ベラルーシの国営放送が、同国で拘束された日本人男性に関する特別番組を放映したことについて「極めて遺憾」だとし、放映後ベラルーシ外務省に抗議したことを明らかにした。写真は都内で昨年12月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
Ami Miyazaki
[東京 6日 ロイター] - 林芳正官房長官は6日の閣議後会見で、ベラルーシの国営放送が、同国で拘束された日本人男性に関する特別番組を放映したことについて「極めて遺憾」だとし、放映後ベラルーシ外務省に抗議したことを明らかにした。
官房長官によると、放映に先立ち5日、番組の予告の中に男性の人権の保障の観点から問題ある内容が含まれていたことを受け、在ベラルーシ日本大使館からベラルーシ外務省に対し、放映中止を強く申し入れていたという。
官房長官は「政府として邦人保護の観点からできる限りの支援を行っていく」と述べた。
ベラルーシの現地メディアは4日、国営放送の報道内容として、治安当局が日本の情報機関員を拘束したと伝え、5日に詳しく報じる見通しとした。
報道によると、拘束された日本人はベラルーシの社会経済情勢や中国の広域経済圏構想「一帯一路」の状況、ベラルーシとウクライナの国境について情報収集し、軍事インフラを撮影していたという。