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トランプ氏、米大学は反ユダヤ主義捨てなければ認定と政府支援失うと主張

2024年09月06日(金)08時09分

 9月5日、米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は、ユダヤ人献金者団体の会合向けリモート演説で「(米国の)大学は反ユダヤ主義のプロパガンダをやめるべきだ。そうしないと大学としての認定や連邦政府の支援を失うだろう」と語った。ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Alexandra Ulmer

[ラスベガス 5日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は5日、ユダヤ人献金者団体の会合向けリモート演説で「(米国の)大学は反ユダヤ主義のプロパガンダをやめるべきだ。そうしないと大学としての認定や連邦政府の支援を失うだろう」と語った。

米国の大学ではこの春、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエルに抗議する学生らが、大学運営側にイスラエルを支援する企業との取引中止などを求めるデモを起こした。

共和党は、一部の民主党員は混乱を後押しした反ユダヤ主義者だと主張。抗議団体は、イスラエルの政策に対する批判に反ユダヤ主義のレッテルが不当に貼られていると反発している。

全米の有力大学69校を代表する米国大学協会(AAU)はコメント要請に応じていない。

米国では連邦政府は直接的に大学認定をしていないが、民間のほとんどの認定機関を監督する役割を担っている。

一方トランプ氏は、ガザなどの「テロが横行している」地域からの移民受け入れを禁止すると表明。また明らかに抗議デモを行った大学生を念頭に置く形で、野蛮な行為に関与する「親ハマスの暴徒たち」を逮捕すると述べた。

さらに民主党候補のハリス副大統領の姿勢に言及して「彼女が大統領になれば、あなた方(ユダヤ人)は見捨てられる。そのことを周囲に説明する必要があると思う。彼女が大統領なら、イスラエルはなくなる」と、具体的な根拠を示さずに強調した。

ハリス氏はバイデン大統領の強いイスラエル支持方針をほぼ踏襲し、民主党の一部から出ているイスラエル向け武器供与見直し要求を退けているが、ガザでの停戦も訴えている。

ロイター
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