イスラエルでゼネスト開始、交通網・港湾など混乱 経営者も支持
イスラエル最大の労組「労働総同盟(ヒスタドルート)」が2日、ゼネストを開始した。人質殺害に反発し停戦合意を求める抗議活動、テルアビブで1日撮影。(2024年 ロイター/Florion Goga)
Steven Scheer
[エルサレム 2日 ロイター] - イスラエル最大の労組「労働総同盟(ヒスタドルート)」が2日、ゼネストを開始した。
パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスに拘束されていた人質6人が遺体で見つかったことを受けて、ネタニヤフ首相に人質解放に向けた合意を結ぶよう圧力をかけることが狙い。1日にゼネストの実施を呼びかけていた。
スモトリッチ財務相はゼネストを許可しないよう労働裁判所に求めており、現地時間午前に審理が始まる予定だが、すでにさまざまな産業でストの影響が出ており、製造・ハイテク業界など多くの経営者団体もゼネストを支持している。
空輸ハブであるベングリオン空港が一部のサービスを中止しているほか、多くの地域でバスや路面電車の運行が停止・縮小されている。
主要商業港のハイファ港でも労働者がストを実施。病院も業務を縮小し、銀行の業務は停止されている。
多くの民間企業は営業しているものの、経営者は従業員がストに参加することを認めており、さまざまなサービスで混乱が生じている。