ミャンマー軍政、10月1日から国勢調査 25年の総選挙に向け
9月2日、ミャンマーの国営メディアは、全国規模の国勢調査が10月1─15日に行われ、収集したデータは来年の総選挙に使用されると報じた。写真はミンアウンフライン国軍総司令官。2022年7月、モスクワで撮影。提供写真(2024年 ロイター/Roscosmos)
[2日 ロイター] - ミャンマーの国営メディアは2日、全国規模の国勢調査が10月1─15日に行われ、収集したデータは来年の総選挙に使用されると報じた。
軍政トップのミンアウンフライン国軍総司令官は2日のテレビ演説で、「国勢調査は正確で精密な有権者名簿の作成に活用できる。これは自由で公正な複数政党制による民主的な総選挙を成功させるための基本的な要件だ」と述べた。
軍政が提案する選挙は見せかけに過ぎないと広く非難されている。民主化指導者アウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)など多くの政党は登録しなかったため解散させられており、選挙結果が西側諸国に認められる可能性は低い。
民主派の政治組織「挙国一致政府(NUG)」の報道官は、「軍政は偽の選挙を行うことを計画している。国勢調査を口実に国民から情報を収集し、脅すために使う」と述べ、国際社会や近隣諸国は選挙と国勢調査を非難すべきと訴えた。