トランプ氏「マイク消音で合意」、ハリス陣営は否定 9月10日討論会
8月27日、11月の米大統領選を戦う共和党候補のトランプ前大統領(写真)は、9月10日に米ABCテレビで予定される大統領候補によるテレビ討論会について、1人の候補者が発言している間、相手のマイクの音声をオフにする条件で合意したと明らかにした。アリゾナ州グレンデールで23日撮影(2024年 ロイター/Go Nakamura)
Doina Chiacu
[ワシントン 27日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領の陣営は27日、9月10日に予定される候補者テレビ討論会について、1人の候補者が発言している間、相手のマイクの音声をオフにする条件で合意したという共和党候補トランプ前大統領の主張を否定した。
陣営当局者によると、主催者のABCと依然として協議中という。
トランプ氏は同日、合意したと自身のSNSに投稿。来月行われる討論会のルールは6月にCNNが主催したテレビ討論会の時と同じになるとし、「立ったまま」で行われ、候補者はメモを持ち込むことはできないとした。また、ABCからは「討論会は『公平かつ公正』なものとなり、いずれの候補者にも事前に質問は伝えられない」ことが保証されたと述べた。
CNNの討論会は観客を入れずに行われたが、トランプ氏の投稿にはこれに関する言及はなかった。
ハリス氏の陣営は「両候補とも、実質的なやり取りを十分に可能にするため、討論会中はマイクの消音機能を使用しないことに前向きな姿勢を明らかにしているが、トランプ氏は自分の発言が抑えられることを容認しているようだ」と述べた。
ABCはコメント要請に応じていない。
トランプ氏は26日、ハリス氏の陣営が討論会中に両者のマイクをオンにしたままにする「ホットマイク」での開催を提案したことから、参加しない可能性を示唆。自身のSNSでABCが「偏向している」と非難していた。