NY外為市場=ドル対円で9カ月ぶり安値、FRB大幅利下げ観測
ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で大幅利下げに踏み切る可能性とあるとの観測が高まり、ドルが対円で約9カ月ぶりの安値を付けた。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 13日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で大幅利下げに踏み切る可能性とあるとの観測が高まり、ドルが対円で約9カ月ぶりの安値を付けた。
ニューヨーク連銀のダドリー前総裁が前日、0.50%ポイントの利下げを実施する強い論拠があるとの認識を示したほか、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)と英紙ファイナンシャル・タイムズ(FT)が0.50%ポイントの利下げが実施される選択肢はなお残っていると報じた。
市場関係者は、こうしたことを背景に市場の観測が変化したと指摘。金利先物市場では現在、FRBが17─18日の会合で0.50%ポイントの利下げを決定する確率が51%であることが織り込まれている。前日時点の確率は約15%だった。
ジェフリーズ(ニューヨーク)の外為担当グローバル責任者、ブラッド・ベクテル氏は、物価指標を受け0.25%ポイントの幅での利下げが決定されるとの観測が強まっていたが、メディア報道により0.50%ポイントの利下げの可能性が再びた高まったと指摘。「0.25%ポイントの利下げ観測に基づいていたポジションが解消されている」と述べた。
終盤の取引でドル/円は0.66%安の140.855円。一時は140.285円と、昨年12月28日以来の安値を付けた。
ユーロ/ドルは0.08%高の1.1083ドル。欧州中央銀行(ECB)は12日に開いた理事会で0.25%ポイントの利下げを決定。ただ、ラガルド総裁の発言を受け、来月の追加利下げの観測は後退した。
主要6通貨に対するドル指数は0.08%安の101.08。
英ポンド/ドルは0.01%安の1.31235ドル。イングランド銀行(中央銀行)は19日の金融政策委員会で金利据え置きを決定するとみられている。
来週はFRBと英中銀ほか、日銀も政策決定会合を開く。
ドル/円 NY終値 140.82/140.85
始値 140.70
高値 141.01
安値 140.29
ユーロ/ドル NY終値 1.1076/1.1077
始値 1.1090
高値 1.1101
安値 1.1073
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