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IAEA事務局長がロシア・クルスク原発視察、「原子力事故の恐れ」
2024年08月27日(火)23時46分
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は27日、ウクライナが越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州にあるクルスク原子力発電所を視察し、状況は深刻で、原子力事故の恐れがあると警告した。(2024年 ロイター/Maxim Shemetov)
[クルチャトフ(ロシア西部クルスク州)27日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は27日、ウクライナが越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州にあるクルスク原子力発電所を視察し、状況は深刻で、原子力事故の恐れがあると警告した。
グロッシ事務局長は周辺地域で戦闘が行われていることに言及し、「原子力事故が発生する恐れがある」と指摘。原子炉建屋に保護ドームがないため極めて脆弱だとし、現在はほぼ通常に近い状態で稼働しているものの、安全性を巡る状況は深刻になっているとの見方を示した。
ロシア国営原子力発電企業ロスエネルゴアトムは、グロッシ氏はクルスク原発の3号基が通常通りに稼働していることのほか、4号基が定期点検中であることを確認したと表明。建設中の新たな建屋も視察したとした。