南シナ海でフィリピンの補給任務護衛も、米軍司令官が言及
8月27日、米インド太平洋軍のパパロ司令官は(中央左)、南シナ海で補給任務に当たるフィリピン船を米国船が護衛する可能性があると述べた。写真中央右はフィリピン軍のブラウナー参謀総長(2024年 ロイター/Lisa Marie David)
Mikhail Flores Karen Lema
[マニラ 27日 ロイター] - 米インド太平洋軍のパパロ司令官は27日、南シナ海で補給任務に当たるフィリピン船を米国船が護衛する可能性があると述べた。ただ、相互防衛条約を結ぶ米比両国間の協議が必要だとした。
同軍司令部主催の軍事フォーラムの合間に記者団からの質問に答える形で「条約の下、一方の船を他方の船に護衛させることはまったく合理的な選択肢だ」と指摘。護衛任務に当たる可能性のある船の詳細には触れなかった。
南シナ海を巡ってはフィリピンと中国の対立が激しくなっており、パパロ氏の発言は中国の反発を招きそうだ。フィリピンはセカンド・トーマス礁に座礁させた軍艦に駐留する部隊への補給任務を続けている。
一方、フィリピン軍のブラウナー参謀総長は記者団に対し、自国のみで補給任務を遂行したいとしつつ、制約を受けるようであれば代替案を模索する可能性があると指摘。「米国とだけでなく、志を同じくする他の国々とも協力するかもしれない」と語った。