中国、ウクライナ戦争巡る米国の制裁批判 「違法かつ一方的」
8月27日、中国政府はウクライナ戦争を巡って米政府が中国企業に科した制裁について「違法かつ一方的」であり「事実に基づいていない」と批判した。写真は中国の李輝ユーラシア事務特別代表。昨年6月、北京で撮影(2024年 ロイター/Thomas Peter)
Antoni Slodkowski
[北京 27日 ロイター] - 中国政府は27日、ウクライナ戦争を巡って米政府が中国企業に科した制裁について「違法かつ一方的」であり「事実に基づいていない」と批判した。
米政府は先週、ロシアによる西側の制裁回避と軍備増強を支援しているとして中国企業を含む400以上の団体・個人に制裁を科した。
中国の李輝ユーラシア事務特別代表はブラジル、インドネシア、南アフリカの高官と会談後、北京で行った外交官向けのブリーフィングで「特定の国が危機を利用して、いわゆる中国責任論をでっち上げるため、責任を転嫁し、ロシアと正常な経済・貿易関係にある国々を違法かつ一方的な制裁で脅している」と述べた。
李氏は米国を名指ししなかったが、中国商務省は25日、今回の制裁に強く反対すると表明。外務省も過去の制裁措置に同様の反対姿勢を示している。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は27ー29日に中国を訪問し、王毅外相らと会談する。