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チリGDP、第2四半期は前期比0.6%減 年内利下げに余地の見方

2024年08月20日(火)02時51分

チリ中央銀行が19日発表した2024年第2・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.6%減と、市場予想と一致した。2022年7月、チリ中央銀行前で撮影(2024年 ロイター/Ivan Alvarado)

[サンティアゴ  19日 ロイター] - チリ中央銀行が19日発表した2024年第2・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.6%減と、市場予想と一致した。第1・四半期の前年同期比2.1%(改定値)から大きく落ち込んだ。

今回の発表を受けて、エコノミストらは年内に追加利下げする余地があるとみている。チリ中銀は8会合連続で利下げした後、7月の会合では基準金利を据え置いていた。

第2・四半期の減少は、世界最大の銅生産国である鉱業が1.0%減少したほか、サービス業、製造業の活動も弱まったことが要因だった。前年同期では1.6%増だったものの、ロイターがまとめた予想1.8%を下回った。5.5%増だった鉱業に加え、公益サービス、商業、輸送が押し上げた。

キャピタル・エコノミクス新興国市場エコノミストのキンバリー・スパーフェクター氏は「チリの第2・四半期GDPの減少は、主に第1・四半期が堅調だったことによる反動で、第3・四半期にはプラス成長に戻ると予想する」とした上で、「第2・四半期に示された経済の弱さは、中銀が年内にあと2回、25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施し、基準金利を5.25%にする余地があることを意味する」と指摘した。

チリ政府は7月、24年の経済成長率が2.6%になるとの見通しを公表している。

ロイター
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