米国務長官、ガザ停戦交渉は「分水嶺」 イスラエル首相と会談
8月19日 ブリンケン米国務長官(写真左)は19日、ガザ停戦交渉が「決定的な瞬間」を迎えており、人質帰還に向けた「おそらく最善で最後の機会」だとの考えを示した。 19日、イスラエル中部テルアビブで代表撮影(2024年 ロイター)
Humeyra Pamuk Nidal al-Mughrabi
[テルアビブ/エルサレム/カイロ 19日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は19日、ガザ停戦交渉が「決定的な瞬間」を迎えており、人質帰還に向けた「おそらく最善で最後の機会」だとの考えを示した。イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスに対し、合意に向けて取り組むよう求めた。
イスラエル入りしたブリンケン長官は、ネタニヤフ首相とヘルツォグ大統領と会談。イスラエル首相府によると、ネタニヤフ首相との会談は3時間に及び、同首相は「会談は前向きで、良い雰囲気で行われた」と述べた。
首相府は声明で「ネタニヤフ首相はイスラエルの安全保障上のニーズを考慮した上で、人質解放に関する米国の最新の提案へのコミットを改めて表明した」と明らかにした。
会談前、ブリンケン氏は、イランによるイスラエルへの攻撃の可能性が懸念される中、米政府は地域の緊張がエスカレートしないよう対応を進めているとも発言した。
「今はこのプロセスを頓挫させるような行動を誰も取らないようにしなければならない。われわれは事態の悪化や挑発行為が起こらないように努めている」と述べ、挑発を控えるよう警告した。
ブリンケン氏はガラント国防相とも意見交換する。