ニュース速報
ワールド

イラン大統領、対ロ関係拡大に意欲 ハニヤ氏暗殺でイスラエル非難

2024年08月06日(火)08時47分

ロシアのプーチン大統領の側近であり、国防相を務めたショイグ安全保障会議書記(写真)が5日、ペゼシュキアン大統領や治安当局高官らとの会談のためイランの首都テヘランに到着した。提供写真。5月撮影(2024年 ロイター/Sputnik/Gavriil Grigorov/Pool via REUTERS)

[モスクワ 5日 ロイター] - イランのペゼシュキアン大統領は首都テヘランを訪問したロシアのショイグ安全保障会議書記(前国防相)と会談し、ロシアを「戦略的パートナー」と呼んで2国間の関係拡大に意欲を表明した。イランの国営メディアが報じた。

ペゼシュキアン氏はまた、パレスチナ自治区ガザやイスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者の暗殺における「イスラエルの犯罪行為」が「全ての国際法の明らかな違反」だと訴えた。

ロシアについては「困難な時期にイランの側に立ってきた国の一つ」だと評し、「多極的世界」の推進という両国の共通の立場が「世界の安全保障と平和の強化に確実につながるだろう」と強調した。

ロシアメディアは先に、ショイグ氏がイラン最高安全保障委員会(SNSC)のアリアクバル・アフマディアン事務局長と会談している様子を放映した。

イランはハニヤ氏暗殺がイスラエルの犯行と断定し、報復する意向を示している。イランはハマスを支援している。

プーチン大統領は中東における最近の緊張の高まりについてまだ公に発言していないものの、ロシア高官らは、ハニヤ氏暗殺に関与した者たちが中東和平への期待をそいで米国を軍事行動に引き込もうとしているとの見解を示している。

米国務省のミラー報道官はショイグ氏のテヘランでの一連の会談に言及し、ロシアが中東の緊張緩和に向け生産的な役割を果たすとは期待していないとコメントした。 

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

来週の決定会合で利上げ行うか議論=植田日銀総裁

ビジネス

マネーストックM3、12月は0.8%増 4カ月ぶり

ビジネス

韓国資本市場、12月は外国人売り越しが20年以来高

ビジネス

ユーロ圏の家計、消費拡大の可能性=レーンECB専務
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」がSNSで大反響...ヘンリー王子の「大惨敗ぶり」が際立つ結果に
  • 4
    「日本は中国より悪」──米クリフス、同業とUSスチ…
  • 5
    大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の…
  • 6
    日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で…
  • 7
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 8
    ド派手な激突シーンが話題に...ロシアの偵察ドローン…
  • 9
    トランスジェンダーを抹消か...トランプ政権、気候変…
  • 10
    LA史上最悪の山火事が招いた、ハリウッド映画のよう…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 7
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 8
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 9
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中