ニュース速報
ワールド

韓国6月製造業PMI、2年2カ月ぶり高水準 世界的な需要拡大で

2024年07月01日(月)11時18分

 7月1日、S&Pグローバルが発表した6月の韓国製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.0と前月の51.6から上昇し、2022年4月以来の高水準を付けた。写真は韓国チャンウォンの航空宇宙工場で昨年3月撮影(2024 ロイター/Kim Hong-Ji)

Jihoon Lee

[ソウル 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日発表した6月の韓国製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.0と前月の51.6から上昇し、2022年4月以来の高水準を付けた。世界的な需要の拡大を受け、新規受注が伸びた。

PMIは2カ月連続で景気拡大・縮小の分かれ目となる50を上回っていた。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフエコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は「6月のデータで世界の産業活動と貿易が回復していることがあらためて示された。韓国はバッテリーや半導体のような主要中間財のサプライチェーンに統合されているため、同国の製造業生産と受注はより広範なトレンドの先行シグナルとなる」と指摘した。

内訳では、新規受注は国内外での需要増加を受け、2022年2月以来の伸びを記録した。海外からの受注は過去5カ月で最高の伸びを示した。

6月は中国、ベトナム、日本を含むアジア諸国や、北米、欧州などで売上が伸びた。

生産は3カ月連続で増加したが、前月より鈍化した。完成品在庫はここ約3年で最も減少し、受注残はここ約2年で最も増加した。

一方、投入価格のインフレ率は過去8カ月で最も急速に加速。企業は為替変動と金属など原材料価格の上昇が要因とした。

今後1年の製造業の先行きに対する楽観度を示す指数は6カ月ぶり低水準に下落。明るい売上見通しにもかかわらず、国内市場の状況が生産の妨げになりかねないとの懸念が高まった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

バイデン氏とサンダース氏、肥満症治療薬の大幅値下げ

ワールド

トランプ氏量刑9月に延期、不倫口止め料事件 最高裁

ビジネス

米EVリビアン、独VWとの自動車生産計画を否定 報

ビジネス

米自動車販売、第2四半期は伸び鈍化 CDKへのサイ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国EVの実力
特集:中国EVの実力
2024年7月 9日号(7/ 2発売)

欧米の包囲網と販売減速に直面した「進撃の中華EV」のリアルな現在地

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    H3ロケット3号機打ち上げ成功、「だいち4号」にかかる防災への期待...「攻めの姿勢」で世界に示した技術力の優位性
  • 2
    キャサリン妃も着用したティアラをソフィー妃も...「ロータス・フラワー・ティアラ」の由緒正しい歴史とは?
  • 3
    黒海艦隊撃破の拠点になったズミイヌイ島(スネークアイランド)奪還の映像をウクライナが公開
  • 4
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 5
    ありなの? 飛行機の隣席に40kgの大型犬アメリカン…
  • 6
    自宅で絶叫...ウガンダから帰国した旅行者がはるばる…
  • 7
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」.…
  • 8
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド…
  • 9
    北朝鮮の欠陥ノーコン弾道ミサイル、遂に首都を脅か…
  • 10
    テイラー・スウィフトに経済効果なし?...「スウィフ…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「帰ってきた白の王妃」とは?
  • 3
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地...2枚の衛星画像が示す「シャヘド136」発射拠点の被害規模
  • 4
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」.…
  • 5
    ガチ中華ってホントに美味しいの? 中国人の私はオス…
  • 6
    ミラノ五輪狙う韓国女子フィギュアのイ・ヘイン、セク…
  • 7
    「大丈夫」...アン王女の容態について、夫ローレンス…
  • 8
    キャサリン妃は「ロイヤルウェディング」で何を着た…
  • 9
    衛星画像で発見された米海軍の極秘潜水艇「マンタレ…
  • 10
    H3ロケット3号機打ち上げ成功、「だいち4号」にかか…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に
  • 3
    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア
  • 4
    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…
  • 5
    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…
  • 6
    新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...今夏は…
  • 7
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…
  • 8
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 9
    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…
  • 10
    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中