ニュース速報
ワールド

イラン大統領選、7月5日に決選投票 改革派と保守強硬派

2024年06月30日(日)12時50分

 6月29日、イラン内務省は28日投票の大統領選で過半数を得票した候補がいなかったため、改革派のペゼシュキアン元保健相と保守強硬派のジャリリ最高安全保障委員会元事務局長による決戦投票を7月5日に行うと発表した。テヘランの投票所で28日撮影(2024年 WANA提供)

Parisa Hafezi

[ドバイ 29日 ロイター] - イラン内務省は29日、28日投票の大統領選で過半数を得票した候補がいなかったため、改革派のペゼシュキアン元保健相と保守強硬派のジャリリ最高安全保障委員会元事務局長による決戦投票を7月5日に行うと発表した。

大統領選はライシ大統領がヘリコプター事故で死亡したことに伴い行われた。

4人の候補者のうち唯一の改革派であるペゼシュキアン氏が得票数約1000万票で首位に立ち、ジャリリ氏が約940万票と僅差で2位となった。投票したのは約2500万人で、投票率は約40%と過去最低を付けた。

イランの元核交渉責任者であるジャリリ氏が反欧米姿勢を鮮明にしているのに対し、ペゼシュキアン氏は欧米との融和を訴えており、選挙結果が外交・内政の路線を左右する可能性をアナリストは指摘する。次期大統領は、85歳と高齢で全ての政策で最終決定権を握る最高指導者ハメネイ師の後継問題にも影響を与えそうだ。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ブラジルの拡張的な財政政策、ディスインフレに悪影響

ワールド

再送北朝鮮、新型弾道ミサイル発射実験成功と発表 月

ワールド

24年上半期のアジア原油輸入、予想に反し減少 中国

ワールド

世銀グループ、投融資保証の新プラットフォーム始動
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国EVの実力
特集:中国EVの実力
2024年7月 9日号(7/ 2発売)

欧米の包囲網と販売減速に直面した「進撃の中華EV」のリアルな現在地

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「帰ってきた白の王妃」とは?
  • 2
    能登半島地震から半年、メディアが伝えない被災者たちの悲痛な本音と非情な現実
  • 3
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」...滑空爆弾の「超低空」発射で爆撃成功する映像
  • 4
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド…
  • 5
    大統領選討論会で大惨事を演じたバイデンを、民主党…
  • 6
    中国のロケット部品が村落に直撃...SNSで緊迫の瞬間…
  • 7
    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…
  • 8
    キャサリン妃は「ロイヤルウェディング」で何を着た…
  • 9
    自宅で絶叫...ウガンダから帰国した旅行者がはるばる…
  • 10
    バイデン大統領の討論会「大失敗」は側近の判断ミス
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「帰ってきた白の王妃」とは?
  • 3
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地...2枚の衛星画像が示す「シャヘド136」発射拠点の被害規模
  • 4
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」.…
  • 5
    ミラノ五輪狙う韓国女子フィギュアのイ・ヘイン、セク…
  • 6
    ガチ中華ってホントに美味しいの? 中国人の私はオス…
  • 7
    「大丈夫」...アン王女の容態について、夫ローレンス…
  • 8
    キャサリン妃は「ロイヤルウェディング」で何を着た…
  • 9
    衛星画像で発見された米海軍の極秘潜水艇「マンタレ…
  • 10
    貨物コンテナを蜂の巣のように改造した自爆ドローン…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に
  • 3
    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア
  • 4
    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…
  • 5
    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…
  • 6
    新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...今夏は…
  • 7
    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…
  • 8
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…
  • 9
    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…
  • 10
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中