鳥インフル、米で酪農従事者への感染3例目 ミシガン州検査拡大へ

5月30日、米疾病対策センター(CDC)は、新たに鳥インフルエンザの感染者が確認されたと発表した。写真は鳥インフルのラベルを貼られた試験管と米国の旗。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで昨年1月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)
Leah Douglas
[30日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は30日、新たに鳥インフルエンザの感染者が確認されたと発表した。ミシガン州の農場で感染した乳牛と接触した酪農従事者で、乳牛からの感染としては3人目。また呼吸器系の症状が出た最初の患者となる。
ミシガン州でのヒトへの感染としては2例目。同州は乳牛の鳥インフルエンザ感染例が最も多く確認されている。3人目の患者は発熱を伴わないせきと目の不快感などの症状を訴えた。抗ウイルス薬を投与され、症状は緩和されている。以前に陽性反応を示した2人の酪農従事者の症状は結膜炎のみで回復した。
3人目の患者は、ミシガン州が5月22日に報告した患者とは別の農場で働いていた。
CDCは、今回の感染で、鳥インフルエンザの一般市民への感染リスクは低く、ヒトからヒトへの感染の証拠も見つかっていないとの評価は変わらないと説明した。
一方、ミシガン州の保健当局者はロイターに対し、近く酪農労働者を対象に鳥インフルエンザ検査を開始すると明らかにした。州および地元の保健当局は感染した乳牛と接触した酪農従事者に症状が出ていないかどうか監視している。
CDCのデータによると、3月以降9州の67の乳牛群で鳥インフルエンザの感染が確認されている。
乳牛に接触したヒトへの最初の感染例は4月にテキサス州で報告された。