中国、4月の豪州産石炭輸入が約4年ぶり高水準
5月20日、中国の4月のオーストラリア産石炭の輸入量は2020年7月以来の高水準に達したことが、中国税関総署とロイターのデータで分かった。オーストラリアのウラン鉱山で2018年撮影(2024年 ロイター/David Gray)
Colleen Howe
[北京 20日 ロイター] - 中国の4月のオーストラリア産石炭の輸入量は2020年7月以来の高水準に達したことが、中国税関総署とロイターのデータで分かった。
20日発表された税関のデータによると、4月のオーストラリア産石炭輸入量は719万トン。これは同国産石炭の輸入が非公式に禁止される前の19年4月を25%上回る水準だった。
オーストラリアから中国への石炭輸出は、中国が2020年から実施していた禁止措置を解除した23年2月以降、回復している。
オーストラリアの輸出業者は、同国産石炭を無関税で中国に輸出できる自由貿易協定からも恩恵を受けている。
中国は年初、協定を結んでいない国に対して3─6%の輸入関税を復活させ、ロシアとモンゴルの石炭輸入に適用した。
また、国内での減産を補うため、4月はロシアとモンゴルからの石炭輸入を増やした。
中国の4月の石炭総輸入量は、国内生産が需要を満たせなかったため、11%増の4525万トンとなった。