仏大統領、ロシアからの攻撃に警戒感 パリでウクライナ支援会合
2月26日、マクロン仏大統領は約20人の欧州首脳がパリに集まったウクライナ支援会合で、今後数年以内に起こり得るロシアからの攻撃に備えるべきであり、ウクライナを財政・軍事的に支援するさらなる取り組みが必要との共通認識が欧州諸国内にあるとの認識を示した。写真は同日、ウクライナ支援会合後にエリゼ宮で記者会見するマクロン氏。代表撮影(2024年 ロイター)
Michel Rose John Irish
[パリ 26日 ロイター] - マクロン仏大統領は26日、約20人の欧州首脳がパリに集まったウクライナ支援会合で、今後数年以内に起こり得るロシアからの攻撃に備えるべきであり、ウクライナを財政・軍事的に支援するさらなる取り組みが必要との共通認識が欧州諸国内にあるとの認識を示した。
冒頭で「われわれは皆、ロシアの人々と戦争をしたくないということに同意している」と述べ、事態のエスカレートを抑制するとの決意を示した。
その後、ウクライナへの軍隊派遣について、その可能性は否定できないと表明。「何も排除すべきではない。ロシアが勝利しないよう、われわれは必要なことを全て行う」と述べ、この件に関しては戦略的あいまいさを維持するとした。
また、欧州諸国は対ロシア制裁回避を支援している国々への制裁に取り組むことで合意したと付け加えた。
ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオリンク方式を通じて会合に出席し、マクロン氏の紛争激化に対する警告に同意。「プーチン(・ロシア大統領)にわれわれの成果を破壊できず、侵略を他国に拡大できないことを知らしめなければならない」と述べた。
一方、オランダのルッテ首相は会合後、記者団に「大きな危機感があった」と述べ、ウクライナに送る弾薬を世界中で購入するというチェコの構想を首脳らが支持していると明らかにした。