パプア、中国と警察活動・安保協力で初期段階の協議 外相表明
1月29日、パプアニューギニアのトカチェンコ外相は、中国と安全保障や警察活動での協力に関する協定を結ぶ可能性を協議していると明らかにした。写真はパプアニューギニアのポートモレスビーで行われた警察官の給与削減に対する抗議デモで略奪や放火に参加する人々。ソーシャルメディアより(2024年 ロイター)
Kirsty Needham
[シドニー 29日 ロイター] - パプアニューギニアのトカチェンコ外相は、中国と安全保障や警察活動での協力に関する協定を結ぶ可能性を協議していると明らかにした。パプアでは手取り給与の減額に対する警察官の抗議を発端に首都ポートモレスビーで今月暴動が発生、少なくとも16人が死亡している。
外相は29日にロイターのインタビューで、中国側から昨年9月に警察に対する訓練や装備、監視技術の提供を打診されたと述べた。
「中国とは現段階で経済・貿易レベルのみでやりとりがあり、最大の貿易相手国の一つとなっているが、中国側はパプア国内の警察活動と治安維持で支援を申し出てくれた」と語った。
中国の提案について、オーストラリア、米国による安保や警察活動への支援と重複がないかを検証すると語り、交渉はまだ初期段階で提案を受け入れたわけではないとした。
また、オーストラリアや米国との防衛・安保関係を危うくするようなことはしないとし、パプアは日和見的ではないと強調した。