ブラジル前大統領のコロナワクチン接種記録は偽造=当局

1月18日、ブラジル連邦会計検査院は、ボルソナロ前大統領(写真)の新型コロナウイルスワクチン接種記録を調査した結果、偽造されたものであることが判明したと発表した。写真はブラジルのブラジリアで2021年6月撮影(2024 ロイター/Ueslei Marcelino)
[ブラジリア 18日 ロイター] - ブラジル連邦会計検査院は18日、ボルソナロ前大統領の新型コロナウイルスワクチン接種記録を調査した結果、偽造されたものであることが判明したと発表した。
新型コロナウイルスに懐疑的でワクチンに公然と反対していたボルソナロ氏は記録上、2021年7月にサンパウロの公的医療センターでワクチンの接種を受けたことになっている。
しかし調査では、同氏がこの前日にサンパウロを離れてブラジリアに行き、3日後まで同地に滞在していたことが明らかになった。
ボルソナロ氏にワクチンを接種したとして記録されている看護師は、接種した事実を否定している。記載されているワクチンのロットもその日には入手できなかったことが分かった。
このほか2回のワクチン接種記録は、調査開始前に削除されており、これらも偽造されたものだったという。
ブラジル警察は昨年5月、ワクチン接種記録改ざんの疑いでボルソナロ氏の自宅を家宅捜査した。
同氏はこれまで改ざんへの関与を否定している。