パプアニューギニア「中国と安全保障協議せず」 豪と協定締結
12月11日、パプアニューギニアのマラペ首相(写真)は、中国とは安全保障について協議していないと述べた。写真は昨年9月、米ニューヨークの国連本部で撮影(2023年 ロイター/Mike Segar)
Kirsty Needham
[シドニー 11日 ロイター] - パプアニューギニアのマラペ首相は11日、中国とは安全保障について協議していないと述べた。
パプアは先週、オーストラリアと安全保障協定を締結。5月には米国との防衛協力協定に署名している。
マラペ氏はシドニーに開催された資源投資に関する会合で、パプアは透明性が高いと発言。今年、自身が閣僚と共に中国を訪問し中国指導部と会談した際「安全保障に関する話はなかった」とし「経済分野に限って話をした。安全保障については伝統的な安全保障パートナーと連携している」と述べた。
オーストラリアとの安全保障協定は警察官の増員や司法の強化など国内の安全保障を重視しており、米国との協定は対外的な安全保障を考慮したものという。
米中の対立が強化する中、パプアは経済活性化に向け海外投資と貿易の促進を目指している。中国は昨年、ソロモン諸島と安全保障協定を締結した。
パプアは中国との自由貿易協定(FTA)を協議中。中国はすでにパプアの輸出品の半分を購入している。
マラペ氏は安全保障の改善は海外投資家にとって重要だとの認識を示した。
パプアは液化天然ガス(LNG)など主に資源・エネルギーを輸出している。