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中国アリババ、物流部門の菜鳥を分離し香港でIPOへ

中国のハイテク複合企業アリババ・グループは9月26日、物流部門の菜鳥(ツァイニャオ)網絡科技を分離し、香港市場に上場すると発表した。写真はアリババのロゴ。2021年8月、北京で撮影(2023年 ロイター/Tingshu Wang)
Brenda Goh Kane Wu
[上海/香港 26日 ロイター] - 中国のハイテク複合企業アリババ・グループは26日、物流部門の菜鳥(ツァイニャオ)網絡科技を分離し、香港市場に上場すると発表した。3月に傘下事業を6つに分割する計画を公表しており、その最初の一手となる。
香港取引所に上場申請したが、株式公開の規模など詳細はまだ決まっていないという。アリババは現在、菜鳥の69.54%株式を保有しているが、分離上場後も保有比率を過半数以上に維持し、同社を子会社とする。
ロイターは5月、菜鳥が新規株式公開(IPO)で10億─20億ドルの資金調達を検討していると報じていた。
アリババは2013年にコングロマリットの復星集団や物流企業などと共同で菜鳥を設立。菜鳥は顧客をアリババ以外にも広げ、物流大手に成長した。
アリババは菜鳥に続いて近く他の事業についてもIPOに踏み切る見通しで、市場関係者はこうした動きが停滞する香港のIPO市場の活性化につながることを期待している。